ASSOのサラッとコラム


【鍛造ホイールの作り方】

2017.04.13

新年のご挨拶からすっかりご無沙汰をしてしまい申し訳ございません。
1月から最近まで、ホイールを中心とした新製品の開発に忙しくさせて頂いていました。
先日Facebook公式ページでも報告させて頂きましたが、鍛造ホイールブランドINTERSPEEDの次期新作に付いて、意匠の決定を行い製造を開始致しました。
もちろん、今回も製造元はBBS JAPAN様に依頼をし、完全なMADE IN JAPANの鍛造製品として恐らく業界初の??フルオリジナルのデザインを興しABARTH500系とABARTH124それぞれのために専用設計を行い5月にサンプルお披露目、6月のデリバリー開始を目指しています。
さて、今日のコラムでは開発が進んでいると言いう事で鍛造ホイールの製造工程について簡単に書かせて頂きます。

皆さん、「鍛造」という製造工程を聞いた時どんなイメージを持ちますか?
多くの方は時代劇で日本刀を作るように、叩いて成型をしていくとお考えではないでしょうか?
もちろん、鍛造製法の中には小さい製品であればこのような製造方法を使う事はありますがホイールのサイズになると実は違います。
ではどうやっているのか??それは大きなプレス機で圧力を掛けて潰しているのです!
通常3000t~5000tクラスのプレス機に金型を鍛造素材(ビレット)を設置し、複数回にわけてビレットが半分ほどのサイズになるまで成型をしていくのですが、BBS Japanでは5000t~9000tクラスのプレス機を使い1/4ほどのサイズになるまで潰して成型を行います。
これはビレットを1/4まで潰す事でアルミ素材の密度が高まり、素材へより高い強度だけではなく「靭性」と呼ばれるいわゆる柔軟性を与える事ができ割れにくいホイールが生み出されています。
鍛造ホイールは鋳造ホイールと比べて強度があるのですが、ピンポイントに大きな衝撃を受けると割れやすい部分があります。しかし、BBS Japanの製造方法では靭性を与える事で鍛造ホイールの強度に柔軟性を持たせることを可能にしています。
もちろん、ただ1/4までビレットを潰すだけで靭性が出るのではなく鍛造工程を行う際の金型やビレットの温度管理が重要になりここにBBS Japanの特別な技術が詰め込まれています。
その後、潰されてホイールのフェイス面が成型された素材はスピニングという工程で製品のJ数まで伸ばされ、もう一度大きな窯で焼き入れが行われます。この焼き入れの温度と時間管理も非常に重要で長い歴史で培った技術が活かされています。
そして、ホイールの精度を出す上でとても重要なのが「仕上げ」の工程になるのですがオートメーション化が進む製造ラインの中で、この部分は熟練の職人さん達が1本1本手作業で仕上げていきます。
この手作業で行われる仕上げ方でホイールのバランスが決まるとても重要な工程で、仕上げのラインに入る方は皆さん「ベテラン」の強者(笑)。
この後は細かい粒子をホイールにぶつける工程で強度を更に高めてから塗装工程に入り、製品が完成します。

簡単に書いてしまいましたが、この工程実はめちゃくちゃ時間が掛かるのでコスト重視の大量生産をすることは難しくなっています。
このように沢山の時間と技術をつぎ込んで作られるINTERSPEED×BBS Japan製Made in Japanの鍛造ホイールは拘りの意匠を纏い5月にお披露目予定なので是非、皆さんお楽しみしていてください!!

あ!!そうだ!!最後に世の中には残念ながら日本製と言いながら鍛造の工程を海外で行い仕上げ工程だけ日本でやっている鍛造ホイールもたくさんあります。
このようなホイールは輸出入に必要なため必ず「Made in 国」の表記が記されているのですが、仕上げ工程の際にこの刻印は削り取られています。日本の法律では海外で作られた素材を日本で加工すれば日本製とできるため、違反ではないのですが鍛造製品の一番重要な工程を海外で行っていることになります。
鋳造技術こそ日本の技術供与で海外の工場でも品質が高くなっていますが、鍛造技術はまだまだ日本と比べると・・・・な部分があるのが現状です。日本鍛造品と海外鍛造品とでは同じ鍛造品でもバランスや強度、重さ等その性能はかなり差があります。
日本で鍛造ホイールを作れる企業は多くありませんので気になる方は是非、製品をご購入になる前に問い合わせをされてみてはいかがでしょうか?

長文・駄文失礼しました。
それではINTERSPEEDが送る新型ABARTH595&ABARTH124専用鍛造ホイールを是非、お楽しみに!
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